2017.12.25
先日、監査法人から大手のFAS会社への転職を検討されているされる方が
ご相談に来られた際、
『なぜ、M&Aに興味を持ったのでしょうか?』
と質問したところ、
『会計士として関与していたクライアント企業が、M&Aによって
ダイナミックに変わっていくところを目の当たりにした事がきっかけで、
M&Aアドバイザリーという仕事に強い関心を持つようになった。』
と仰っていました。
その時にふと思い出したのは、私が前職であるヘッドハンティング会社に
在籍していた頃の話です。
ヘッドハンティングを依頼するクライアント企業は、中長期的な視点で
事業発展を推進出来るような人材リソースが社内に不足している事から
戦略人材の採用そのものが経営課題となっているケースが多く、
自社にないノウハウ、人脈などを有する優秀な人材を外部から
招へいしたいとの強いご意向をお持ちのケースがほとんどです。
つまり、単なる中途採用ではなく、事業戦略の一環として
経営者(もしくは、事業部門責任者)自らがヘッドハンティングの
プロセスに深く関与する事が当たり前となっており、そのような
戦略的な採用手法を用いた結果として、優秀な人材の採用を通じて、
企業がダイナミックに変わっていく所を私も数多く目にして来ました。
『M&Aで会社を買収する』という選択肢も『戦略人材の採用を通じて
事業推進を図る』という選択肢も、企業の永続的な発展のためには
有効的な手段だと思いますが、私はサーチエージェントの立場で
転職のご支援をさせて頂いた方が転職先でご自身の力を存分なく
発揮しご活躍頂く事で、クライアント企業のビジネスが更に
発展していく事こそが最大のミッションであると考え17年間に渡り、
この人材ビジネス業界にてクライアント及び候補者の方と対峙して
参りました。
今年も残りわずかとなりましたが、これからも一つでも多くの
良縁をお作り出来るよう邁進して参りたいと思いますので、
来年以降も引き続き、宜しくお願い致します。
皆様、どうか良いお年をお迎えくださいませ!
大学卒業後、1部上場メーカーでの法人営業経験を経て、2001年に米国公認会計士や米国弁護士など国際資格の取得スクールであるアビタスへ入社。同社の人材サービス子会社の役員、人材事業本部責任者を歴任し、キャリアコンサルタントとして10年以上に渡り、一気通貫型の転職支援に従事。
その後、国内大手ヘッドハンティング会社であるプロフェッショナルバンクにて事業会社のミドルマネジメント層や会計士・弁護士などの専門職を中心としたヘッドハンティング及び社外取締役・社外監査役ポジションのサーチ案件を担当し、現職であるVRPパートナーズに参画。