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大谷幸宏
監査法人の働き方改革

2017.12.20

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今、世間で話題の「働き方改革」について、とあるBIG4監査法人においても導入が始まった。

 

と言うか、導入せざるを得ない状況に陥っていたと表現するほうが正解かもしれない。

あくまで噂ベースだが、同法人は労働環境の改善を労働基準監督署から何度も指摘を受けながらも思うように改善されていなかったらしい。

ただ、これは同法人に限らず、他法人においても同じような状況ではあったが、連続して労働基準監督署への相談が続いた結果と言われている。

そうなると、労働基準監督署も注意・指導程度で済まなくなり、大々的なニュースになる寸前まで至ったらしい。

 

そこで、その法人は監査法人の中でも先陣を切って、大きな改革に乗り出した。

例えば、水曜日をノー残業デーにしたり、PCのログイン時間を制限したり。

しかしながら当初は、大きな改善には至らず、追加施策として、PCのログイン時間の規制を強化され、以前は23時までログイン出来たが、多少の時間猶予は有るとはいえ、基本21時まで(水曜日は20時まで)となっている。

強制ログオフについて、PCの画面上に戦々恐々のカウンドダウンが始まるらしい。

休日もログインが出来ずに、仕事が少し残っている人は、こっそりとノートに移したりして仕事をしているらしい。

非効率に見えるが、逆にこれが定着すれば、仕事の効率性もあがり、労働時間の集約を図れるかもしれない。

時間外手当の削減分は将来的に賞与に反映されるみたいだが、当面、時間外手当は大きく減少するみたいで、短期的には収入が減少すると言う声もよく耳にする。

 

ただ確実に労働時間を減少する事が出来るので、同法人の動向に我々としても非常に注目している。

 

大谷幸宏 プロフィール

大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。

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