2017.12.05
「ブーメラン会計士」という言葉を聞いた事がありますでしょうか?
監査法人から事業会社へ転職(または、出向)し、事業会社での経験を
積んだ後にプロフェッショナルファームに戻ってくる会計士の事を
指すようです。
今回は、【ブーメラン会計士】の転職事例をご紹介させて頂きます。
20代前半に会計士試験を機に大手監査法人に転職したS氏。
5年ほど監査経験を積み、シニアスタッフとして現場責任者も務める
日々に満足感は得ていたものの30歳を手前にして将来のキャリア形成に
漠然とした不安を感じたという。
自らのキャリアパスを模索する中で、監査法人での経験を活かして
事業会社にて税務と海外勤務の経験を積みたいと考え、1部上場メーカーの
経理部に転職しました。
事業会社では、監査法人での経験を活かして国内外の連結決算、
開示資料作成など幅広い領域で実績を残すも、監査法人に在籍していた頃と
比較して、業務や意思決定のスピード感、組織間の壁や個人の裁量・
自由度に違和感を抱き始めていた頃にお会いさせて頂きました。
色々なお話をさせて頂く中で、最終的には事業会社での経験を通じて
自らが感じた課題をプロフェッショナルの立場で課題解決に貢献したいとの
思いで、この度プロフェッショナルファームへの転職を決意されました。
プロフェッショナルファームでの採用ニーズの高まりもあり、今回の
事例のような【ブーメラン会計士】の転職事例は増加傾向にありますが、
会計士としての専門性と事業会社での実務を経験することで身に付けた
実効性を持ち合わせたプロフェッショナルとして、更なる飛躍を
期待したいと思います。
大学卒業後、1部上場メーカーでの法人営業経験を経て、2001年に米国公認会計士や米国弁護士など国際資格の取得スクールであるアビタスへ入社。同社の人材サービス子会社の役員、人材事業本部責任者を歴任し、キャリアコンサルタントとして10年以上に渡り、一気通貫型の転職支援に従事。
その後、国内大手ヘッドハンティング会社であるプロフェッショナルバンクにて事業会社のミドルマネジメント層や会計士・弁護士などの専門職を中心としたヘッドハンティング及び社外取締役・社外監査役ポジションのサーチ案件を担当し、現職であるVRPパートナーズに参画。