2017.11.02
大手監査法人の新規案件受注停止や、準大手監査法人の合併等の話で
IPO準備企業の「監査法人選定」に大きな影響が出始めています。
IPOを目指すベンチャー、特にショートレビュー段階のCFOの皆様との会話では
「Big4か準大手でないとIPO出来なんだよな…」
「受け手がない中、監査法人はどこにすれば良いの?」
「このままだと監査難民になりかねない…」
という不安の声が多く出始めてきました。
確かにIPO領域の管理部門専門のエージェントとして、
IPOの確度を見るという点では、監査法人がどこか、
主幹事証券会社がどこかを、僕も一つの基準にしています。
ただ、本当に「準大手以下の監査法人はダメなの…?」という問いに対して
周りの話や業界の噂話以上の事はわからないなと思い、
お付き合いのある大手証券会社の引受審査部の方に直接お聞きしてみました。
当然色々な意見はあると思いますが、
結論、主幹事証券会社としては、監査法人は準大手以下でも気にしない様子。
主幹事証券会社からの「〇〇監査法人で大丈夫ですか?」という質問は、
丁寧に言い直すと、「他社事例が少ないですが、〇〇監査法人で大丈夫ですか?」
という一般的な質問になります。
他社事例が多くあるほうが、会計判断においても安心感は担保出来ますが、
一番重要なポイントは、「しっかりとした会計士の方に担当頂けるか」です。
ベンチャーへの想いを持った会計士の先生も多くいらっしゃるので、
所属監査法人ではなく、「だれ(どの先生)と一緒に仕事をするか」が
益々重要になりそうですね♪
管理部門領域の人材紹介会社最大手MS-Japanに新卒入社。新人王・全社MVPを連続受賞するなど、高い成果を残す。
その後25歳で起業、管理部門のブティック型エージェント、クロスインフィニティ・マネジメントを設立。取締役として経営を担いながら自身もトップコンサルタントとして活躍。管理部門領域の人材採用を通じて数多くの企業のIPO、上場後の再成長、そしてターンアラウンドなど組織変革の成功に携わる。その後、リクルートキャリアにてグローバル・プロフェッショナル領域を経験し、現職であるVRPパートナーズに参画。