2014.04.25
税理士の年収は会計士の年収と比べると相対的に低いのが現状です。大手税理士法人ならば相応の額を期待できますが、中小の事務所となると一般的なサラリーマンの年収にすら及ばないというケースもあります。
一般的なキャリアで、「BIG4」の税理士法人に属していれば、年収は30歳で600~800万円くらいでしょう。
中堅の場合、法人や事務所が持つ強みに応じて年収の相場が変わります。再編税務や移転価格などの専門性に長けた法人、事務所の場合、30歳で700万円くらいの年収も見込めるでしょう。これに対し、受注価格で仕事を請け負う事務所などは、当然年収が低くなってしまいます。
中小の場合、「丁稚奉公」の風習が色濃く残っているケースが少なくありません。「経験を積む」という名目で、20歳代の税理士の卵だと、月給が20万円を切るケースも珍しくありません。税理士試験に合格後でも、30歳で年収が500万円以下というケースもあります。
ただし中堅同様、中小も事務所が何を強みにしているのかで年収も変わってきます。専門性が高ければ、中堅に匹敵する年収も十分可能です。一方で、記帳を代行するような業務が主ならば年収は低いでしょう。
ちなみに40~50代の年収は、属する法人の規模によって異なりますが、基本的には800万~1000万くらいが相場です。中小の場合、600万円ということもあれば、所長の右腕として活躍すれば、1000万円を超えることもありえます。
(文:VRPスタッフ)
大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。