2014.04.07
「安定している」と思われてきた監査法人も、2010年を機にリストラを断行するケースが見られるようになりました。そこで年収を下げてでも一般企業に転職するのが得策と考える人が増えているのです。
では、税理士法人と一般企業、職場環境はどう違うのでしょう。
まず税理士法人の場合、「スタッフはいつか辞めるもの」という認識のもとで組織が成り立っています。これに対し一般企業は「基本的に定年まで働く」と考えられています。この違いは、福利厚生の充実度に差異をもたらしています。福利厚生面は大きく異なることを認識しておくべきでしょう。
税理士法人の場合、繁忙期と閑散期がはっきり分かれています。決算期は徹夜続きになることがありますが、閑散期は定時に帰れるのが一般的です。閑散期ならば有給も取りやすく、時間を有効的に使える環境が整っているでしょう。日々の業務も一般企業と比べると、相対的には締め付けが厳しいわけではありません。
なお、大手と中小の場合、大手は勤務時間が長いものの収入面で優遇されています。一般企業には劣りますが、福利厚生も大手は充実しているのが実情です。
これに対し一般企業は、極端に業務が忙しくなるということは多くありません。拘束時間や休日も、他の企業と大きく異なることはなく、均一的に同じレベルと考えてよいでしょう。
給与は大手税理士法人と比べると低いでしょう。自分の年齢を15~20倍した額が年収となります。
(文:VRPスタッフ)
大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。