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大谷幸宏
面接で「独立」を語るのはタブーではない

2014.04.04

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会計事務所に勤務する税理士や会計士の方々が普通のサラリーマンと異なるところは、職業の性格上、将来の独立を考えている人が比較的多いことです。転職の際、このような独立志向をもっている会計人に対して、会計事務所の所長はどう思っているのでしょうか。
そもそも会計事務所は転職が多いので、数十年勤められるか否か、ということを問題にしている所長は案外少ないものです。独立志向についても、事業会社の新卒採用等と比べるとマイナスのイメージは持たれません。むしろ、無条件で終身雇用を期待している士業者は採用しにくいと考える傾向があるともいえます。
 
ある所長は、30代の求職者が面接で「5年後に独立する」と宣言し、そのビジョンについて生き生きとプレゼンテーションする姿に、すっかり感心してしまったそうです。「5年間、ウチでしっかり働いて、経験を積んでください」と採用を決めました。
目的意識のある人は、仕事のモチベーションが高くなるので、仕事の質や効率も上がります。なので「この人は独立しても成功するだろうな」という人は、雇い主側からしても良い働き手として見られるようです。
採用する側も部下としてだけではなく「ビジネスパートナー」としての魅力を感じ、「この人と関わりを持ちたい」と思うのです。もちろん、独立について示唆することがマイナスになることもあります。勤務税理士・会計士の行う仕事は多かれ少なかれチームワークが求められます。協調性において難があると思われるような、尊大な態度は避けるべきでしょう。
 
また独立までの見通しがしっかりできておらず、「逃げ道」のように感じられたら、その会計事務所の仕事で困難が生じた場合に、すぐに仕事を投げ出してしまうのではないか、と疑われます。
また、独立の際に顧客を奪っていくなど、事務所に対して利益相反行為をするのではないかと勘繰られたりすることもあるかもしれません。
 
このように、面接等で独立志向を示すことがプラスの印象を与えるか、マイナスの印象を与えるかということは、一概には言えません。しかし独立は決して「NGワード」ではないことは確かです。
いずれにしても、ネガティブイメージで語られる「3年で辞める若者」とは一味違うと感じさせる、専門家としての矜持、ビジネスパーソンとしての力を示すアピールが重要になってくるでしょう。
(文:VRPスタッフ)

大谷幸宏 プロフィール

大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。

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