2013.12.14
35歳を超えたあたりから転職は難しくなります。30代半ばは転職における転換期と捉えるべきでしょう。35歳を過ぎると、30代前半に求められてきたポテンシャルが必ずしも評価されなくなってきます。求人の選択肢は少なくなります。この場合これまで培ったキャリアを軸にして転職先を探すようにすべきでしょう。
では、30代後半の人に多い転職先はどのようなところがあるのでしょう。下記に一例を示します。
・中堅の監査法人。税理士法人
・一般企業(経理や財務、経営企画、IR部門など)
・独立
今までの経験内容によっては以下も選択肢に含まれます。
・大手の監査法人・税理士法人
・ブティック型の会計コンサルティングファーム
30代後半は、30代前半よりもこれまでの実務経験が大きく問われます。転職時に有利に働くのは、専門性や能力の高さと言えるでしょう。
もし監査法人の出身者が一般企業に転職したい場合、当然ですが監査法人在籍中に一般企業へ出向した経験のある人の方が転職は有利に働く可能性があります。
もし大手監査法人から中堅の監査法人に転職したい場合、昇進するスピード、期間を基準に採用されるかどうかが決まるでしょう。30代半ばでシニアマネージャーに昇進していたとすれば、中堅の監査法人では貴重な戦力として重宝されるでしょう。
30代後半の転職は、これまでの経験同様、新たな転職先でも確実にキャリアを積み上げていくことが必要です。「転職できそうな場所に移る」のではなく、「将来したいことに役立つキャリアを積める場所に移る」と考えることが大切です。
「将来やってみたいこと」だからといって「自分ができること」をまったく活かせない仕事に就くのは無謀でしょう。もしこれまで経験したことのない仕事に就いて失敗したら、もう一度転職活動をしたとしても、「経験の軸」がブレてしまい、転職先企業に評価されにくくなってしまいます。さらにキャリアに一貫性がないと評価されれば、キャリアダウンになってしまいます。自分のキャリアを活かせる就職先を見つけることが大切です。
30代前半同様、自分を過大評価したり、年収を基準に転職活動したりするのは危険です。自分の価値を知り、その価値を活かせる転職先を探し出す努力も必要でしょう。
(文:VRPスタッフ)
大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。