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大谷幸宏
【会計士・税理士転職コラム】こんな人の転職は危険!

2013.11.26

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必ずしも転職を考えている人のすべてが、転職に向いているわけではありません。なかには現職に留まるべき人もいるのが事実です。もし転職をするとしたら、自分自身がどちらに属するのか分かりますか。ここでは転職に向かない人の特徴を考えてみます。
 
転職をする場合、新たな転職先での賞与や評価給はゼロ、つまり標準評価からのスタートです。評価というのは実績などをコツコツ積み上げることによって蓄積されるものであり、転職先ではリセットされてしまいます。もし前職で高い評価給や賞与をもらっていたとしても、転職先で同じような額をもらえるとは限らず年収が下がることも起こりえます。
 
実際、総務省が2012年に実施した調査によると、転職した人のうち68.5%が年収は以前の会社と同等、もしくは下がったと回答しているのです。55歳以上になると、その割合は87.3%まで跳ね上がります。
 
転職をすると、これまで積み上げてきた評価や経験、出世の可能性、人間関係を含む職場環境などの今まで築き上げてきたものを切り捨てることになります。そのリスクを背負ってまで転職するべきかどうか。もう一度考えてみることが大切です。
転職をすると自分の身一つで行動しなければならず、これまで以上にシビアに実力が試されることとなります。20代はともかく30代以降は覚悟すべきでしょう。
 
30代後半になると、営業職ならば自身の年収の3~5倍程度の売り上げを上げられない人、新たな顧客を呼び込めない人は転職に失敗するかもしれません。自分の市場価値を適正に評価せず、独立するのも危険です。
 
また、「今の仕事に飽きたから」という理由で転職するのもおすすめしません。キャリアアップなどを目的とせず、現状を変えたいからという理由だけで転職するのは好ましくありません。もしこのような理由で転職したら、別の分野で仕事に就けたとしても目的意識が明確ではなく、壁にぶつかったときにすぐまた別の仕事を探すことになりかねません。
 
転職回数が増えれば経験を積めなくなるだけではなく、周囲から「そのときの気分で動く人」と人間性まで疑われてしまいます。もし仕事に飽きたという理由で転職を考えているのなら、現職に留まり自分の進むべき道をしっかり定めることが大切です。
 
転職をする場合、将来のキャリアプランが非常に重要です。「なんでもいいから今の仕事を辞めたい」という気持ちでは、年収の低下どころか仕事自体を失いかねません。現在、会計士や税理士の世界における転職市場は「買い手市場」です。国内の転職市場では、転職回数も評価の1つとされ、その回数が多ければマイナスイメージを持たれかねません。転職することのリスクを十分に考えてから、本当に転職するのかを決断するようにしましょう。
(文:VRPスタッフ)

大谷幸宏 プロフィール

大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。

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