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大谷幸宏
公認会計士試験受験者の税理士法人への就職について

2010.11.26

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私のブログを拝見頂き、現在、転職(就職)活動されている方から

以下のコメントを頂きました。

前回に続き、ブログをご覧の方々の中でも同様の質問をお持ちの方も

いらっしゃると思いますので、こちらにて、ご回答させて頂きます。

ご質問)

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『会計士受験者の税理士法人への就職についての質問』

初めまして。

現在大学4年の会計士受験者で今年の12月の短答式試験を受けます。

これで四度目になります。

これで受かっても落ちても早く社会に出て実務経験を積みたいと

思いまして税理士法人への就職を考えています。
それで働きながら会計士、税理士の試験を受けていきたいのですが、

履歴書の欄に短答式を過去3回受けたこと、これからも会計士の試験を

受けることをアピールすべきでしょうか?

3回も落ちているので会計士は諦めて、税理士にシフトしようと

少し思っていることを話しても良いのでしょうか?
お忙しいとは思いますが、よろしければコメントお願いします。

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コメント頂きまして、有難う御座います。

先ず、短答式試験について3度受験されたという事をアピールするか否かについてですが、

資格の世界は、残念ながら結果が重要視されます。

短答式試験に合格→論文式に不合格、という事であれば別ですが、

短答式試験をを3度受験したという事だけであれば、アピールにはなりません。

むしろ、逆効果になる可能性が御座います。

よって、アピールするとしても、試験勉強中という事に留めておいた方が良いでしょう。

また、次のご質問となりますが、

> 会計士は諦めて、税理士にシフトしようと少し思っていることを話しても良いのでしょうか?

こちらについては、仮に逆の立場で、一度考えてみて下さい。

例えば、貴方が税理士法人の代表(税理士)で、自社の応募に来られた方が、

『公認会計士試験は難しく、合格出来なかったから、税理士に方向転換しました』

と、大手を振って受験に来られても、ご気分を害しませんか?

また、どこかで、公認会計士>税理士、の感覚でお考えになっておられませんか。

確かに難易度は違うかもしれませんが、両社とも立派な資格となっております。

100歩、いや、1000歩譲って、仮に本音は別としても、そのように仰られた時点で、

マイナス評価に響く可能性があります。

少しお話はずれますが、

某大手監査法人の人事や、大手税理士法人の人事の方々からも

ご意見を頂いた事が御座いますが、

最近の応募者に多い傾向として、一方通行の意見を言われる方が多いという事です。

具体的に申し上げますと、

面接時において、一方的に、ご自身のやりたい事や、考え方を伝えるだけで

採用側から見た貴方を採用するメリットを伝えていないという事です。

例えば、貴社の●●という業務において、私の○○といった経験を

活かせる事が出来るとか、ゼミでどのような事を勉強してきたので、

貴社の△の業務においては、私の知識を活かせると思い、志望した、とか…。

勿論、思いはとても大切ですが、○○をやりたいと言った、貴方の気持の一方通行だけではなく、

採用側から見て、『採用したい』と思わせるようにするには、どうすれば良いか…。

是非一度、今までの面接を振り返って、どのようにお伝えになっていたかを、考えてみて下さい。

就職(転職)市場的には、依然として厳しい状況が続いている事は事実ですが、

求人が全くないという事では御座いません。

工夫次第で、内定を獲得されている方は居ますので、是非頑張って下さいね。

**アクチュアリー・公認会計士専門のヘッドハンティング会社**


株式会社VRPパートナーズ
代表取締役 大谷 幸宏
http://www.vrp-p.jp

大谷幸宏 プロフィール

大学卒業後、金融機関にて法人営業職を経験し、98年に管理部門に特化した株式会社日本MSセンター(現:MS-ジャパン)へ入社。東京本部の立ち上げを行うなど、現在の同社の基盤を作る。2004年に国内最大規模のヘッドハンティング会社、サーチファーム・ジャパン株式会社よりスカウトを受け、エグゼクティブサーチ業界へ。 同社入社後も数多くの結果を残し、入社2年でパートナーへ昇進。2007年11月に株式会社VRPパートナーズを設立、代表取締役に就任。18年間のキャリアにおいて、2万人以上の転職者との面談実績を持ち、入社後の定着率は95%以上とサーチ業界内においてもトップクラスの実績を誇る。2014年に日本アクチュアリー会の会員に。

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