アクチュアリー試験は毎年12月に開催されていますが、開催時期が冬であり、開催頻度が年1回であることなど、様々な制約があります。
そこで、受験に当たっての“7つの心得”を列挙してみました。
受験生の皆さんの参考になれば幸いです。
心得1:受験当日の服装
通常、受験会場には暖房が入っていますが、暖房の送付口と座席との位置関係によっては、自席周辺が比較的高温になる可能性もあります。さらに、解答中は集中して体温が上昇することも考えられます。したがって、手軽に温度調節ができる服装が望ましく、逆に、セーターのように頭からすっぽり被るような服装は、着脱衣が容易でなく控えた方が良いでしょう。特に、社会人の場合、受験当日に休暇を取得することがあるかもしれませんが、たとえ休暇中でも服装はスーツ(ただし、ノーネクタイ)というのもオススメです。上着の着脱が簡単ですし、意外とワイシャツは保温効果があるので、厚着をしなくて済みます。
心得2:持ち物
受験に必要な道具(鉛筆・シャーペン、消しゴム、電卓、時計など)は、必ず2個以上持参しましょう。解答中に消しゴムが転がって遠くに行ったり、時計が止まったり、あらゆるリスクに備えることも、アクチュアリーとしては重要です。
心得3:試験要領の公開
例年6月下旬頃に、日本アクチュアリー会から試験要領が公開されていますので、受験会場、スケジュールおよび試験範囲(指定教科書の章番号など)を必ずチェックしましょう。特に、試験範囲が昨年よりも拡大した場合、拡大した範囲から出題される可能性が高いので、その範囲の勉強から始めるのも効果的です。
心得4:受験票の到着
受験票に、氏名および受験科目が正しく印字されているかはもちろんのこと、受験地が正しく印刷されているかも必ずチェックしましょう。実際にあった話ですが、大阪で勤務していた受験生が誤って受験会場を東京にしてしまい、さらに、偶然、その受験生の実家が関東であったため、会社のとりまとめ担当者も冬休みを実家で過ごしながら受験するのだろうと思い込み、その上、受験票が到着した段階でも受験地の誤りに気づかず、当日、大阪会場に行って初めて、自分の受験番号がないことに気付きました。2日目は東京で受験したそうですが、結果的に1日目の科目が無駄になり、来年受験し直したそうです。
心得5:直前の過ごし方
試験直前に休暇を取得する場合もあるかもしれませんが、ついつい夜型の生活になりがちです。試験当日の2週間くらい前から、なるべく朝型の生活にした方が良いでしょう。特に、試験が近づくと、不安でなかなか寝られないということがあるかもしれませんが、その際、無理に起きていようとしてコーヒーを飲むのは厳禁です。一気に生活のリズムが崩れますので。その代り、どうしても寝られないときは、牛乳を電子レンジなどで温めて飲むと良いでしょう。カルシウム効果でイライラ感を和らげる効果もあるようです。また、ドラッグストアなどで販売している、しょうが湯もオススメです。しょうがは、体を温める効果があり、さらに風邪の予防効果も期待できます。
心得6:前日の過ごし方
前日がお休みの場合、翌日の試験スケジュールに合わせて、試験会場までの経路で実際に移動してみることがオススメです。特に、会場の最寄り駅から会場までの経路を確認しておけば、道路工事などの不測の事態があったとしても、当日慌てずに済むでしょう。なお、当日の天候が悪そうな場合には、移動時間を多めに見積もり、余裕を持って出発しましょう。
心得7:合格発表までの過ごし方
試験終了から合格発表まで2か月弱ありますが、何もせず過ごしてしまうのは勿体ないですよ。合格に自信のない科目については、次の試験に備えて、早めにスケジュールを立てると良いでしょう。また、合格に自信のある科目であっても、直前の勉強期間中にやり残した問題だけでもチェックしておけば、もし不合格の場合でも、スムーズに勉強を再開できると思います。
試験まで残り日数も、あと僅かとなりましたが、ご健闘をお祈りしております。