10月に引き続き11月に気になったニュースを幾つかピックアップしたいと思います。
なお、内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
1.同じデータを解説?
『感染拡大前』および『コロナ禍前』という言葉の定義が必ずしも同じとは限りませんが、今回の業績(新契約の保険料収入)に対する評価が、我が国を代表する報道機関で分かれているように感じます。
NHK:各社とも感染拡大前の水準にほぼ回復。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211125/k10013361491000.html
日経新聞:新契約の保険料収入が19年4~9月期と比べ17%減り、コロナ禍前の水準に戻らなかった。
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=123&ng=DGKKZO77889770V21C21A1EE9000
2.歯で健康度を測定
業界初となる「歯の健康度」に応じた保険料割引が導入された模様です。
以前、ゴールド免許による保険料割引が生保業界で話題になりましたが、今後、「歯の健康度」に応じた保険料割引が主流になるかもしれません。
なお、『歯』そのものを保障する生命保険は、『生保商品の変遷(保険毎日新聞社)』によれば、昭和63年に明治生命および日産生命(いずれも当時の会社名)で開発され、また、決算状況表における資料『事業成績一覧表』などでは、『手術保障(←「歯科治療給付」については、「手術保障」欄に記載すること)』に計上することが定められています。
https://neofirst.co.jp/cms/news/pdf/2021/2111220001.pdf
3.商品・サービスのアイデア大賞
生命保険商品・サービスのアイデア大賞が「認知症診断の促進と診断後のケアに関するアイデア」に決まった模様です。
就業不能保障保険と並んで認知症保険(介護保険)も、今後の主力マーケットとなる可能性が十分ありますので、お客さまの声を真摯に傾聴しながら、よりよい商品・サービスの向上につながれば、まさに、win-winの関係が構築されますね。
https://www.sbilife.co.jp/corporate/press/pdf/NR20211102.pdf
4.入院・死亡リスク9割減
たまたま乗り合わせた電車内で新聞記事が目に留まりました。『9割減』という単語に衝撃を受けましたが、新型コロナウイルス感染症に特化したリスクのようです。
塩野義製薬など、日本国内の製薬メーカーにも期待したいですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFH060YY0W1A101C2000000/
5.がん10年生存率58.9%
国立がん研究センターによれば、2005~2008年にがんと診断された人の10年後の生存率は58.9%で、前回調査(2004~2007年)に比べて0.6ポイント上昇した模様です。
なお、部位別の生存率も公表されておりますが、それにしても、膵臓がんの予後の悪さが引き続き突出していますね。
https://mainichi.jp/articles/20211110/k00/00m/040/106000c
6.すい臓がん早期発見
「がん検査」が自宅でできるようで、体長1ミリほどの「線虫」が、がん患者の尿のにおいに反応して集まる性質を利用し、尿1滴で胃がんや乳がんなど15種類のがんを見つけられる模様です。
5.で記した通り、予後の悪い「すい臓がん」について早期発見の可能性が出てきたことで、『がんは治る病気』という流れが大いに加速しそうですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/733b90073db95538e5bbbba368b43b571028c0e1
7.がん診断データの歪み
国立がん研究センターによれば、2020年のがん診断数が前年に比べて約6万件減少した模様です。新型コロナウイルスの流行で検診や受診が減った影響とみられるようです。
逆に、2021年以降は、その反動でがん診断数が前年に比べて増加する可能性が十分にありますので、特に、保険会社で経験死亡率や罹患率を調査・分析される場合には注意が必要ですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA255XK0V21C21A1000000/
8.飲みニケーション支持急落
「ひと・いえ・くるま」と言えば、『某巨大制度共済』が頭に浮かびますが、これら3つの要素は『若者離れ』という点でも共通しているかもしれません。
昭和あるいは平成時代には当たり前だった『飲みニケーション』の支持が急落しているようで、6割が「不要」と回答された模様です。
くれぐれも、5番目の『若者の離れ』に『生命保険・損害保険』が来ないことを祈るばかりですね。
https://www.chunichi.co.jp/article/370831
9.円周率千ケタ暗記
伊東四朗さんと言えば、日本を代表する俳優・喜劇人ですが、「おしん」や「想い出にかわるまで」などのドラマや「伊東家の食卓」や「IQサプリ」などのバラエティー番組での司会の印象が、特に、若い方々には強いかもしれません。
しかし、筆者が幼少のころ、テレビ朝日系列の伝説の番組『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』で、故・小松政夫さんと共に一世風靡された記憶が鮮明にあります。
なお、Wikipediaによれば、番組自体はそれほど長くは続かなかったようで、いかに斬新な番組であったかが伺われます。
それにしても、円周率千ケタとは凄いですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/049d60bda83dacf808831e8db6135efd999d4235
10.一世一代の大勝負
お笑い芸人の江頭2:50さんは、東日本大震災のあと、定番コスチュームである“黒タイツ”をネットオークションに出品し、手にした金額(28万円!)全額を費やしてコストコで生活必要品を購入し、レンタカーで被災地に赴かれた模様です。
そして、帰り際に気付いた人から“江頭さんですよね?”と何度も声を掛けられるも、サングラスを外さず、照れくさそうにしながら無言で立ち去る、という映画のラストシーンにも匹敵するくらいの逸話を目にしたことがあります。
芸人として、男として、そして何よりも人として、現代社会とどう向き合い、そして、どう生きるべきかを、まざまざと見せつけられた気がします。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7aba13566409372fc8d4a61369deacc4eb5d0fc/comments
https://iinee-news.com/post-4689
いかがでしたか。いよいよ、アクチュアリー試験が近づいて参りましたが、幸い、日本では新型コロナウイルス感染症も(今のところ)落ち着いているようで、予定通り、同試験が開催される見込みです。受験生の方々に置かれましては体調に留意されながら、ラストスパートに励まれることを祈念いたしております。
(ペンネーム:活用算方)