引き続き4月に気になったニュースを幾つかピックアップしたいと思います。
なお、内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
1.有給休暇の取得率が高い会社
2019年4月から有給休暇5日以上が義務付けられましたが、有給休暇の取得率が高い会社のランキングが発表されました。
https://toyokeizai.net/articles/-/424557?page=3
業種別にみると、かんぽ生命が保険業ではトップでしたが、営業自粛の影響も否定できず、むしろ、今後のランキングが大いに注目されるところですね。
なお、少々古いのですが、“有給が取れて年収も高い会社”のランキングも公開されています。就職・転職活動をされる際に、参考になるかもしれません。
https://toyokeizai.net/articles/-/327627?page=3
2.年収1700万円超の老後?
「年収1700万円超」と聞くと、悠々自適な生活を思い浮かべてしまいますが、一方で、老後に2億円の赤字に陥ると聞くと、さらなる衝撃が襲ってきます。
ファイナンシャルプランナーが試算された結果のようですので、信頼性は当然あると思われますが、残念ながら詳細不明のため、「2億円の赤字」の妥当性は何とも言えません。
もっとも、住宅ローンの返済期間など、「年収だけ」では判断できない面もありますので、家計におけるキャッシュフロー全体を吟味しなければなりませんが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f446a1668a0e0dbfef36b800c7ad35494f425a5d
3.自転車に少額違反金
新型コロナによる「巣ごもり」需要で、個人レベルでの配達ビジネスが盛んになっています。また、キックスケーターなどの普及もあり、歩行者と車両の区別が曖昧な世の中になりつつあります。
車やバイクと異なり、自転車には「交通反則切符」(青切符)の制度がないようですので、これを機に、安全・安心な社会づくりが普及することが期待されますね。
https://mainichi.jp/articles/20210415/k00/00m/040/036000c
4.子会社の設立
保険準備会社や少額短期保険業者の設立などが相次いでいますが、ライフネット生命では、子会社を設立して2021年7月からオンラインの保険代理店を開始されるようです。
さらに、同社では2020年度の新契約件数が過去最高の10万件(速報値)に達した模様でして、新型コロナによる「追い風」もあり、オンライン・チャネルでの保険販売が益々加速しそうですね。
もちろん、消費者にとっても、選択肢が増えて、適度な価格・サービス競争が起きることは歓迎されます。
一方、営業職員チャネルが主流である保険会社においては、コンサルティング・サービスのさらなる向上が求められる時代になっているかもしれません。
https://www.lifenet-seimei.co.jp/shared/pdf/202104-14-news.pdf
5.新型コロナ特化型保険の販売件数10万件超
日本で初めて新型コロナウイルス感染症に特化した保険を販売された太陽生命で、同保険の販売件数が10万件を超えた模様です。
変異株の出現など、ワクチンが一巡化しても、ウイルス感染が収束する保証は不透明な感じですので、就業不能、介護・認知症に次いで、同保険のニーズもますます拡大する可能性があります。
https://www.taiyo-seimei.co.jp/company/notice/download/press_article/2021/20210414.pdf
6.ウェブホの再来?
10年くらい前になりますが、都内の電車内で「ウェブホ」という車内広告を見かけた記憶があります。
https://www.axa-direct-life.co.jp/spn/webho/index.html
新型コロナで「訪問販売」に制約がかかり、オンライン・チャネルが見直されつつありますね。
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2021_003.pdf
7.お知らせとニュースリリース(プレスリリース)の違いとは?
このコラムを執筆する度に、「お知らせ」と「ニュースリリース(プレスリリース)」の違いって何だろう?と疑問に感じます。
丁度、URLが1番違いの情報を見つけましたが、ひょっとすると、「お知らせ」の方が「ニュースリリース(プレスリリース)」よりも早くアナウンスされるという違いがあるのかもしれません。
https://www.pgf-life.co.jp/hpcms/news/NB300.do?NID=1656
https://www.pgf-life.co.jp/hpcms/news/NB300.do?NID=1657
8.既卒者の新卒扱い
明治安田生命では、卒業後3年以内の既卒者(就労経験がない方)について新卒扱いとして採用する模様です。
新型コロナの影響で内定取り消しとなる学生もいらっしゃるようですので、朗報となりそうですね。
https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2020/pdf/20210329_01.pdf
9.初任給の引上げ
朝日生命では、採用競争力の強化に向けて、2022 年度新卒採用から、初任給の引上げを行う模様です。
公共性の高い保険会社にとって「雇用の創出」も重要な社会的役割ですので、このような取り組みを通じて、未来を担う若い人たちに夢のある未来を提供する責任もありますね。(個人的には、2021年度の新卒者の反応も気になるところですが。。。)
なお、初任給はマスコミ等で報道されることから、やや意図的に“低めに”見せて置き、2年目から給料がどっと増える、という古き良き時代の保険会社もあったように記憶しています。
くれぐれも、初任給の引上げの代わりに次年度以降の給料を下げることがないように期待したいところです。
https://www.asahi-life.co.jp/company/newsrelease/20210401_04.pdf
10.標準責任準備金制度の対象契約の範囲見直し
1996年にスタートした標準責任準備金制度から丁度25年が経過しましたが、これまで同制度対象外であった、外貨建保険契約も同制度の対象となる模様です。
https://www.fsa.go.jp/news/r2/hoken/20210423/20210423.html
また、邦貨建保険契約についても整合性の観点から一部改正が行われる模様ですので、アクチュアリー第2次試験対策としても「時事問題の1つ」と言えるでしょう。
なお、本件については、パブコメ結果が公表された際、改めてコラムで紹介できればと考えています。
いかがでしたか。昨年に続いて、緊急事態宣言下でのゴールデンウィークとなりましたが、エッセンシャル・ワーカーではない当方は、ず~っと在宅勤務が継続しています。
一日も早く、ワクチンの一巡化を祈るばかりです。
(ペンネーム:活用算方)