国内出張の極意(飛行機編)


筆者はこれまで、国内外の出張を数多く経験してきましたが、その都度、気付いた点や『コツ』をこのコラムでご紹介いたしました。(『2018年12月25日(火)出張のコツ(新幹線編)』および『2018年7月4日(水)海外出張のコツ』)

幸い、新型コロナウイルスに関する東京アラートが解除され、都道府県を跨る移動も可能となり、久々に飛行機で国内出張を行いましたが、改めて『紙袋の威力』を思い知らされました。

そこで、今回のコラムでは、『紙袋』を上手く活用することで、国内の飛行機での出張を便利にする方法を、幾つかご紹介いたします。

1.紙袋の入手先
多くの航空会社では、身の回り品(例.ハンドバッグなど)の機内持込みが認められていますが、手荷物検査後から搭乗口までの間、お土産品やお弁当等の販売店を多く見かけます。
暗黙のルールとして、手荷物検査した荷物(1点)とは別に、搭乗口までの間に購入したお土産等の荷物も、機内持込み可能となっているようです。(←厳密には、航空会社や乗務員等の指示に従ってください。)
このため、お土産品などを『紙袋』に入れてもらえれば、事前に用意しておかなくても機内に『紙袋』を持ち込むことができます。

2.資料の取り出し
『紙袋』の最大のメリットは、中身が取り出しやすいという点です。例えば、出張等でミーティング資料等を搭乗前または機内でチェックする場合、紙袋に資料を忍ばせておけば、手軽に出し入れができるため、閲覧しやすい環境が得られるでしょう。

3.お土産の追加
お土産が大量にある場合には、手荷物検査する前に預けてしまった方が楽ですが、手荷物検査後にお土産の買い忘れに気付いた場合でも、紙袋があれば簡単に追加することが可能です。

4.上着の収納
旅行先の天候等によっては、上着を持参するか悩ましいこともあります。特に、仕事で現地でのミーティングがある場合には、ビジネスマナーとして上着着用が欠かせないケースも多いと思います。
このような場合、上着を脱いで紙袋に入れておけば、しわにもなりにくく、直ぐに着ることも可能です。
もっとも、海外主張など、長時間搭乗する場合には、客室乗務員にお願いして、機内のハンガーを使用させていただくのが良いです。(←降機時に、くれぐれも客室乗務員への声掛けを忘れないようにしましょう。)

5.ポケットを空に
手荷物検査時によくみかける光景なのですが、ポケットに小銭やスマホ等があるのを忘れて、金属探知機で引っかかる人がいます。
そうならないように、ポケットの中味をすべて紙袋に入れて、手荷物検査を通過すれば、検査後にスムーズに元の位置に戻すことができますし、紛失するリスクも激減するでしょう。

6.軽量
『紙袋』は、その『軽さ』がメリットです。折りたたんでおけば、かばんにも入りますし、ある程度、形状もしっかりしていますので、風呂敷よりも使い勝手が良いでしょう。また、悪天候の場合には、表面がビニールでコーティングされた紙袋を使用すれば、多少の雨でも耐えうるでしょう。

7.使い捨て or リサイクル
安価なものを大量に購入して使い捨てで使用する方法もあれば、高価で丈夫なものをリサイクル利用する方法もあります。
用途や目的等に応じて、どちらの使い方も出来る点が、やはり、『紙袋』のメリットと言えるでしょう。
もちろん、限りある資源は大切にすべきですが、一方で、ストレスのない移動も見逃せません。

8.タオルで目隠し
新型コロナウイルスの蔓延で、手洗いの機会が多いと思います。
ハンカチでは短時間に何度も手をふくことは難しいかもしれませんので、以下のようにして、中身を覆うようにタオル等をかけておけば、移動中にタオルが乾燥し、中身も見えず、中身の脱落等もある程度防止できる効果も期待できます。

いかがでしたか。もちろん紙袋は万能ではありません。盗難リスク、破損リスク、紛失リスクなど、色々なリスクを抱えているのも事実です。だからこそ、ハンドバッグ等の機能性との使い分けを上手く行うことで、より快適な移動が実現できるものと思います。
余談ですが、今回の移動は、羽田空港から四国への移動でしたが、国内線の機体にもかかわらず、USBケーブルの差込口が前の席の背もたれにありました。

海外出張時には、長時間のフライトということもあり、差込口をよく見かけるのですが、僅か1時間程度の国内移動でも差込口が利用できることは大変すばらしいです。スマホ等の普及でコンセントを探すことが重要な要素となりつつある中で、このような取り組みがどんどん広がることを切に希望します。

(ペンネーム:活用算方)

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