配当率
出資額に対する配当金の割合を意味し、特に、株式の一株当たりの年間配当金の割合のこと。
標準責任準備金
責任準備金の積立水準は、積立方式と計算基礎率によって決まります。従来、責任準備金の計算基礎率には保険料の計算基礎率を用いていましたが、平成7年に改正、平成8年4月より施行された保険業法において「標準責任準備金制度」が導入され、責任準備金の積立方式だけでなく計算基礎率についても、監督当局が定めることになりました。つまり、標準責任準備金とは、保険会社が設定する保険料水準にかかわらず、監督当局が保険会社の健全性の維持、保険契約者の保護の観点から定める標準とする水準の責任準備金のことです。具体的には、新保険業法が施行された平成8年4月以降に締結した保険契約のうち金融庁長官が定めたものについて、次のような積立方式と計算基礎率により計算しています。
積立方式 :
平準純保険料式
予定死亡率 :
(社)日本アクチュアリー会が作成し、監督当局が検証したもの
平成8年4月1日以降平成19年3月31日までに締結する保険契約…生保標準生命表1996(死亡保険用、年金開始後用)に基づく予定死亡率
平成19年4月1日以降締結する保険契約…生保標準生命表2007(死亡保険用、年金開始後用)・第三分野標準生命表2007に基づく予定死亡率
予定利率 :
平成11年3月31日までに締結した保険契約
························································· 年2.75%
平成11年4月1日以降平成13年3月31日ま
でに締結した保険契約 ··················· 年2.00%
平成13年4月1日以降平成25年3月31日ま
でに締結した保険契約 ··················· 年1.50%
平成25年4月1日以降締結する保険契約
························································· 年1.00%
負債
(債券貸借取引受入担保金・借入金・未払金・未払費用・金融派生商品、リース債務など)他のいずれの科目にも属さない負債です。主なものは、未払いの税金や経費などを計上する未払費用や、不動産賃貸に伴い受け入れた保証金、敷金などを計上する預り保証金や、リース物件に係る債務や次の金融派生商品、債券貸借取引受入担保金などです。
* 金融派生商品(負債の部)
* 債券貸借取引受入担保金
現金担保付債券貸借取引(レポ取引)により担保として受け入れた額を計上します。
フロアオフセット・プラン
イギリスやカナダ等で実施されるハイブリッド型の確定給付制度。確定給付型制度(DB)と確定拠出型制度(DC)の両方を持ち、高いほうの給付額を支払うことにする制度。DCの最低保証をDBが行うイメージで運営される。
別途積立金
年金経理において決算上の剰余金が生じた場合、これを別途積立金として積み立てなければならない。一方決算上不足金が生じた場合は、別途積立金を取り崩して不足金に充て、なお、不足がある場合は、翌事業年度に繰り越すこととなる。
法人税及び住民税
当年度の所得にかかる法人税、住民税の合計金額です。
法人税等合計
法人税及び住民税、法人税等調整額等の合計金額です。
法人税等調整
税効果会計の適用に伴い生じる繰延税金資産と繰延税金負債の差額(その他有価証券にかかるものを除く)を期首と期末で比較し、法人税等負担が増加する場合はプラスで、減少する場合はマイナス(△)で表示します。
保険金等支払金
保険金、年金、給付金、返戻金などの保険契約上の支払いを計上します。再保険契約による支払保険料もここに計上します。
保険契約準備金
保険契約準備金は、保険業法において将来の保険金などの支払いに備えて積み立てが義務づけられているもので、支払備金、責任準備金、社員(契約者)配当準備金があります。
* 支払備金
支払義務が発生している保険金、返戻金その他の給付金のうち、決算期末時点で、いまだ未払いとなっているものについて、その支払いのために必要な金額を積み立てる準備金のことです。なお、支払事由の報告は受けていないが、その支払事由が既に発生したと考えられる
金額についても、支払備金に積み立てることとしています。
* 責任準備金
責任準備金は、将来の保険金・年金・給付金の支払いに備え、保険業法で保険種類ごとに積み立てが義務付けられている準備金です。責任準備金の積立方式の代表的なものには、「平準純保険料式」と「チルメル式」があります。
* 社員(契約者)配当準備金
社員(契約者)配当準備金は、保険契約に対する配当を行うために積み立てられた準備金です。
保険料等収入
(保険料・再保険収入)
契約者から払い込まれた保険料による収益で、生命保険会社の収益の大宗をなしています。再保険収入もここに含まれます。
保険料率
保険金額に対する保険料の割合や年金給付の元となる保険料の全収入に占める割合のこと。
保証期間付終身年金
一定の保証期間内は、確定年金としての性格を持ち、保証期間を超えた場合は、終身年金として生存している限り給付を受けられる年金を指す。