2017年のアクチュアリー試験が終わって、もうすぐ1月。
感触は良かった人は健やかな日々を過ごしていると思いますが、出来が今一つだった人は、息苦しい年末年始を過ごしたことでしょう。
ほとんど勉強せずに結果が悪い場合は気になりませんが、自分なりに頑張ったにもかかわらず、思うような結果でなかった人にとってはさぞや憂鬱な日々だと思います。
そのような人に向けて、比較的時間をかけて正会員になった私からアドバイスをさせてください。でも、チープなタイトルで、昔のアイドル歌手の歌詞みたいですね。スミマセン。
人との比較は意味がない
大学受験と同じで、アクチュアリー試験を受けている際は同僚や友人の結果が気になります。特に同期が受かって自分が落ちるたりすると、取り残される気分がすることもあります。この1年間の努力が徒労に終わったと感じて、すぐに気持ちの整理をすることは難しいと思います。
でも、受かってしまえば、いつ受かったか、何年で受かったとかはほとんど誰も気にしません。受かればみんな正会員の仲間として歓迎されます。次第にみんな新しい興味事に惹かれていきます。例え試験のことが話題に上ったとしても、
「彼は3年で受かったらしいね!」
「すごいね!」
「まだ若いのにね!」
「で、今度の標準生命表改定だけど・・・」
くらい、瞬間風速の会話で終わります。正会員になった後も、いつまでも試験のことを引きずっている人がたまにいますが、大抵は仕事ができない人なので、気にする必要はありません。他人の目は気にせず、自分がいつか受かることだけを考えましょう。
勉強方法をもう一度見直そう
正会員同士でアクチュアリー試験について話したことがありますが、全員の共通認識は、「勉強量は嘘をつかない」です。多少の能力の差こそあれ、勉強量の多い人から順に受かっていく試験だと思います。大学の研究や数学オリンピックではないので、その人の天才度を測る試験では決してありません。正しいプロセスを辿れば報われる可能性が高い試験なので、もしも勉強時間をかけていても結果が出ない場合は、勉強方法を見直して戦略的に挑みましょう。
例えば、過去問を何回も解いてノートにまとめたものの、過去問以外からの出題で失敗する人を多く見かけますが、基本に立ち返って指定教科書を解くなど、やり方を見直すことも一案です。
また、特定の科目の勉強に囚われる人もいますが、年度ごとに合格率の差が激しい試験ですので、合格率が高い年に間違いなく受かるためにも、複数科目の受験が望まれます。
アクチュアリー試験の合格を最終目的にしない
アクチュアリー試験が終わった途端に廃人のように無気力になった人を多く知っています。東大に受かって同じようになる人がいるといいますが、この試験を最終目的にしないでください。
もちろん、「試験に受かった後の方が大変だよ~♪」「試験の合格がアクチュアリーとしてのスタートラインだ!」だなんてカッコつけたことを言うつもりは全くありません。試験に受かるのは本当に大変ですからね。
アクチュアリー試験は、あくまでも自分のキャリアの重要な要素の一つと考えて、試験に対してあまり気持ちを入れ込み過ぎない事が重要です。
今後の厳しい業界内で生き残っていくための要素としては、
A.試験に合格すること
B.業務能力を向上させること
C.+αの能力を備えること
が考えられますが、必ずしも試験に受かっていなくても、総合点が高ければ評価されますので、アクチュアリー試験の合格に過度な期待を寄せず、前のめりになり過ぎないようにしてください。
1年なんてあっという間
試験の出来が悪いと、「リベンジまで1年は長過ぎる!」と思いがちですが、忙しく働いていると1年なんて本当にあっという間です。
「次の試験を頑張ろう!」と早めに1年間の勉強プランを立ててください。
例えば、1~2月は次回の試験の戦略を立て、3~6月は受験する科目の内容の理解を深め、7月は夏休みを取り、8月以降は問題を解きまくるなどです。
ちょっと気分転換しているうちに、来年の試験もあきらめなければいけなくなることは、筆者が何度も身に染みて体験しています(涙)
もちろん、1年間全速力で駆け抜けることは不可能ですし、精神的にも健全ではありませんので、多少は息抜きも必要ですが、息抜き期間が毎年10ヶ月という筆者の真似だけは、良い子の皆様は決してしないでください。
(ペンネーム:猫太郎)