来年開催される国際アクチュアリー会議の論文募集がスタートしました。論文要旨の締切は2025年9月30日。みなさま、奮ってご応募ください!
アクチュアリー論文のトピックス
Life(生命保険), Non-Life(損害保険), Health(健康保険), Pensions/Social Security(年金と社会保障), ERM(統合リスク管理), Investment/Finance(投資とファイナンス), Actuarial Consulting(アクチュアリアル・コンサルティング), Professionalism/Actuarial Education(プロフェッショナリズムとアクチュアリー教育)の8つがトピックスとされています。
特段と偏見で、面白そうな項目をピックアップすると、
- AIを用いた引受査定
- 新型コロナ後の死亡率
- プライシングと公平性
- IFRS17とICSの影響
- 気候変動の影響
- サイバーリスクへの対応
- ビッグデータとAIの健康保険への活用
- 世代間と男女における公平性
- 外部クラウドツールの利用とオペレーショナルリスク
- パンデミックと世界規模のIT障害を通じたオペレーショナルリスクとレジリエンスからの教訓
- 人工知能の倫理的課題
- アクチュアリー教育の新たな展開
AI関連のトピックスが目立ちますね。他にも様々な項目がリストアップしているので、ICA2026のサイトを参照してみてください。
論文執筆は容易ではありません。英語論文であれば、さらにハードルが上がります。でも、論文を執筆するプロセスでは、先行研究から学び、自らのアイデアを論理的に構築する必要があります。この過程自体が、アクチュアリーとしての数理的思考力や分析力を鍛える貴重な機会となります。「巨人の肩の上にのる」という表現があります。先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見することを指すメタファーです。ICA2026を契機に、巨人の肩の上にのるアクチュアリーが増えることを願っています。
(ペンネーム:ceraverse)