気になるニュース(2025年2月)


1月に引き続き2月に気になったニュースを幾つかピックアップいたします。
内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。
スケジュールの関係で、1月下旬のニュースが含まれている場合がありますことを何卒ご容赦ください。

1.衝突確率0.28%!?

1999年、Y2K問題やノストラダムスの大予言等で大いに盛り上がっていた日本では、ひっそりと引退された漫画家『たつき諒』氏の名著『私が見た未来(本当の大災難は2025年7月にやってくる)』が脚光を浴びている模様です。
具体的には、同予言同様、“空から恐怖の大王”:に匹敵しそうな、“2032年に小惑星が地球衝突?”というものです。
幸い(?)確率1%以上と推定されているようですが、故・永六輔氏曰く、“日本人が生涯がんになる確率は50%だが、本人にとってなる確率は1か0だ”という名言を彷彿とさせる感があります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250221/k10014729121000.html

2.金利上昇と外債リスク

昨年来話題の、農林中金赤字問題ですが、グループ傘下への“確定利払い”確保のため、無理して外債投資を邁進した結果、見事に(!?)金利上昇に伴う含み損に喘いでいる構図のようです。
90年代から2000年代にかけて“逆ざや”で破綻を余儀なくされた生命保険業界に身を置いた身としては。“あれだけマスコミで叩かれたのに、何で同じ轍を踏むの?”と思わず問いかけたくなりような気分ではありますが、少なくとも理事長の引責辞任は、某地上波グループのH会長に模倣して欲しいなあと説に願うばかりです。 
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-20/SRYUQNT1UM0W00

3.「タイムカードなし」で未払い残業代を請求

「証拠がない」と言い張る会社を裁判所が“一蹴”した模様です。
失礼な言い方かもしれませんが、小学生でも十分に理解できる“無理筋”な屁理屈をいい大人が主張することで当該法人の名声が地に落ちるということが全く理解されていない悪しき事例ですね。
「労働関係に関する重要な書類」(労基法109条)として5年間の保存義務を負っていることが、根拠の1つのようですが、社長が『廃棄した』という主張が悲しく響くばかりです。

なお、記事中“メモだけでは弱いので、仕事終わりに誰かにメールを送るなどの対策も併用するといい”という部分は、残念ながらブラック企業にお勤めの方々にとって朗報でしょう。
https://www.ben54.jp/news/1960

4.急いては事を仕損じる

一連のフジテレビN氏問題は、ジャニー喜多川氏による性加害問題と同様、日本の芸能史の汚点ですが、加熱する報道競争でついに、あるまじき事態が生じた模様です。
具体的には(2月)17日発売の「週刊ダイヤモンド」が同問題に関する特集記事(アンケート結果の一覧表)に誤記があったため、発売停止を余儀なくされた模様です。
あれだけ、地上波の“裏どりの必要性”が叫ばれる中、一流経済週刊誌として、何とも情けない恰好となりました。
https://www.asahi.com/articles/AST2K01W9T2KUCVL005M.html

5.セクハラ!?

30年以上の社会人生活で様々な“セクハラ”、“パワハラ”を人事部門メンバーとして目の当たりにして参りましたが、これのどこが“性的表現なの?”と大いなる疑問を感じざるを得ませんでした。
百聞は一見に如かず、是非、皆様の冷静な眼でご判断をいただけますと幸いです。
世も末ですね。。。
https://lasisa.net/post/91307

6.郵政民営化は成功したか?

結論から言えば“大失敗”といっても過言ではない郵政民営化ですが、特に、竹中平蔵氏による外資への利益供与とも言うべき利益移転は、残念としかいいようがないように思います。
民営化の土壇場で“ユニバーサル・サービスの維持”を掲げた同法案でしたが、地方経営の難しい中で、どうやって利益を確保して同サービスを維持すればよいのでしょうか?

ちなみに、山本一太先生が選挙の際、“みんな郵政民営化は賛成ですか?”と聴衆に聞きながら“さんせーい”という大声を目にする機会がありましたら、所詮、民営化の真意が理解できていない有権者がその場の雰囲気で世論に流されるという悪しき前提を作ってしまった責任は小さくないようにも思います。
https://president.jp/articles/-/92002

7.帝国劇場

帝国劇場と言えば、筆者が保険グループのシンクタンクに勤務していた際、JA共済さんのイベントにご招待いただいた記憶があります。
当時、全国各地からの『有績者』をお招きして、森光子氏や井上順氏など、錚々たるメンバーから成るミュージカル風の演劇を堪能させていただけました!
新宿アルタと同様に、また1つ古き良き時代の名残が消失してしまいますが、是非、リニューアルされた同劇場には、日本の芸能史に燦然と輝く歴史を刻んで欲しい限りです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250222/k10014726691000.html

8.鳥インフル、人から飼い猫に感染の可能性

以前の当コラムで、米国で鳥インフルエンザが人間に感染し、初の死者が出たニュースを話題にしました。
今度は、人から飼い猫に感染の可能性があることが、米国の研究で明らかになった模様です。
感染した猫は、いずれも死んでいるようでして、改めて同疾病の怖さが痛感されるところですね。
https://www.afpbb.com/articles/-/3564178?cx_part=search

9.国連の常任理事国が仕掛けた戦争の行方

「ロシアは全土占領可能」とまで言い切ってしまう米国大統領は、もはや、誰も止められないのでしょうか?
ロシアのウクライナ侵攻についてプーチン大統領の責任を認めず、挙句の果てに、“プーチン氏が望めばウクライナの「全土を占領できるだろう」”との爆弾発言があった模様です。

ゼレンスキー大統領が聞かれたら、きっと悩ましく感じられるところでしょうが、残念ながら、これが政治家の本音なのかもしれませんね。
それにしても、常任理事国が仕掛けた戦争を阻止できない国連とは、一体どういう存在意義があるのでしょう?
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3a65b9842d881eccab8452067826e2be8a941b

10.(平準払)予定利率1.75%

保険料払込方法が一時払と異なり、同方法が平準払の場合、どうしても“標準利率”の制約(例.過去10年間の10年国債応募者利回りなど)に引きずられて当該利率がなかなか上昇しない点が悩ましい限りです。
しかし、ついに、協会長会社から“予定利率1.75%”という驚異的な保険商品が発売されました!
https://www.shinnihon-ins.co.jp/industry-news/industry-news-20250220-6/

なお、当該会社の知人準会員曰く、“短期間で満期となる平準払積立保険(例.https://www.meijiyasuda.co.jp/find2/light/list/jibunnotumitate/index.html)”が第2次試験(生保1)で出題され、思わず(同じ会社の準会員が)ガッツポーズしてた!”とのことです。
監督指針に規定されている“アクチュアリー資格試験の公平かつ適切な運営が確保”の精神は、残念ながら「絵に描いた餅」かもですね。

いかがでしたか。新社会人や初の転職者など、悲喜こもごもの新年度になりそうですね。
(ペンネーム:活用算方)

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