気になるニュース(2024年8月)


7月に引き続き8月に気になったニュースを幾つかピックアップしたいと思います。
なお、内容はすべて単なる個人的な見解であり、特定の人物や団体等を誹謗・中傷する意図は全くないことを、念のため申し添えます。

1.何回折ればいいの?

フジテレビ系列で大人気の『トリビアの泉』で、「紙を43回折ると月に届く」ことが話題になりましたが、数学を学習すれば、『指数関数の値が急速に上昇する』ことを直感的に理解することは、それほど難しくないようにも思います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11112608596

一方、のっけから“不謹慎な(!?)”話題で大変恐縮ではございますが、コープのウェブサイトによれば、お尻を拭く時にトイレットペーパーを『36枚重ねて』ようやく手から大腸菌が検出されなくなる模様です。
流石に、トイレの“たび”に、月までの“たび”を目指す奇特な方はそう多くはないと思いますが、しっかりと手洗い&消毒が重要ですね。
https://grapee.jp/1670227

2.審査員特別賞

外貨建一時払保険のパフォーマンス分析について、金融庁から資料が公表されました。
https://www.fsa.go.jp/access/r6/251.pdf
本件については、例えば、『加速する人的資本経営(週刊金融財政事情)2024年8月13-20日(3554号)夏季合併号』でも紹介されていますので、目にされた方々も多かったように思います。
筆者が驚いたのは、“中長期運用を基本とする商品性にも関わらず、米ドル建商品では平均運用期間が3年を下回る”ようでして、長期・分散・積立という投資の大原則のうち、少なくとも『長期』の観点からは大きく乖離したという点
です。

もちろん、短期間の値動きで価格上昇すればそれでOKという考え方もあるでしょうが、91年頃のバブル崩壊の苦い経験を記憶している人々が減りつつある中、第2のバブル崩壊に直面しないことを切に願うばかりです。
https://store.kinzai.jp/public/item/magazine/A/Z/

3.教員も定員割れ?

新潟県の2025年度採用の公立校教員採用試験で、志願者数が少ないため、追加募集が実施される模様です。特に、中学・高校の国語の応募状況が深刻なようで、55人の採用予定に対し、出願は約半数の27人にとどまっています。
高校の一種免許(数学)を持つ身として、地方で安定した職業の1つに中学校・高等学校の(数学の)教師が挙げられますが、SNSの発達などもあり、いわゆる“モンスターペアレンツ”対応など、昭和時代に比べると教師の心労が格段に上がっていることも、志願者数減に拍車をかけているのかもしれません。
アクチュアリーの裾野も増やし続ける必要がありますね。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20240801-OYT1T50280/

4.株価乱高下!?

株高を背景にNISAおよび新NISAなどの資産運用が活気をみせているようですが、上がることがあれば下がることも(当然)あり得るという投資の大原則を失念し、大暴落で売りに走る初級投資家も少ないないかもしれません。
財務大臣などからは、「長期・積立・分散投資の重要性を考慮して冷静に判断をしていただきたい」と呼びかけられるも、やはり、足元の株価がどうしても気になってしまう気持ちも分からなくもないですが。
ただし、少子高齢化が進む我が国において、イノベーションも起きない経済環境下で、そもそも、日経平均株価が上昇すること自体、一種の“マネーゲーム”に踊らされている感も否めません。
https://abema.tv/video/episode/89-93_s10_p35843

一方、生活経済ジャーナリストとしての『先見の明』の輝きにも大いに注目したいところですね。経済学評論家としては、常に同じことを言い続ければ、いつかはそのことが当たるという有名な諺もあるようですので、ブレない心を持ち続けて欲しいですね。
https://gendai.media/articles/-/125863

5.区別と差別

何かと物議を騒がせたフランス五輪も無事閉幕し、2028年のロス五輪に向けて、また新たなチャレンジがスタートした感があります。といっても、パラリンピックがありますので、地上波では、是非、パラリンピックにも注目して欲しいところではあります。
特に、今回の五輪ほど“性別”が話題になったことはなく、ボクシング協議では、「2人は検査の結果『男性』であることが判明」とのコメントがIBA会長からなされ、IOCを批判された模様です。
染色体異常のため、本人達には何ら非がないとする意見があるかもしれませんが、某テレビコメンテーターが発した“区別と差別は異なる”という発言が、筆者にとっては、最もしっくりとした感じでした。

それにしても、“パスポートの性別が男性だ”と主張するIOCには、全く閉口するばかりですが、そもそも、“国と国との闘いではない”というオリンピック憲章の精神は、連日、国別メダル数を報じるメディアからみれば、まさに“どこ吹く風”といった状況かもしれません。
商業主義に陥った人類の一大イベントに、スポーツマンシップを求める方が、ある意味で『酷』なことなのかもしれません。
https://www.nikkansports.com/olympic/paris2024/boxing/news/202408060000238.html

6.情報の量

マスコミとして、口が裂けても“ネット記事に押されて、発行部数が採算に合わなくなった”とは言えないようですね。
ついに、大都市圏である、北九州市などで夕刊発行が休止される模様です。
CO2削減が叫ばれる中、流石に、紙の役割は終焉したようにも感じるのですが。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024082300637&g=eco

7.情報漏えい

BIGMOTOR社事件が記憶に新しいところですが、又しても、損害保険業界における不祥事が発覚した模様です。
具体的には、損保の乗合代理店において、他保険会社の契約情報等が漏洩されたようで、契約情報等が実に約3.5万件もの流出になったようです。
もっとも、生損保セット商品に一定ニーズがあるように、消費者側からみれば、より良い保険商品を提案されること自体は歓迎されるべき事象かもしれませんね。
https://www.shinnihon-ins.co.jp/industry-news/industry-news-20240816-2/

8.ESRへの対応!?

いよいよ2026年3月期決算(2025年度)に向けた自己資本充実の動きが、ますます加速しそうです。
「いかなることがあっても保険金等を確実にお支払いする」という心意気は、消費者にとっても大いに安心感を与えますし、過去に破綻した会社との決別の表れとも考えられます!
なお、募集先に「信金中央金庫」が含まれるのは、フコクしんらい生命など、同社グループとしての親和性を最大限に活用した結果とも考えられますね。
https://www.shinnihon-ins.co.jp/industry-news/industry-news-20240807-6/

いかがでしたか。今月は、夏季休暇やお盆休み期間中ということもあり、それほど大きなニュースはないように感じられました。しかし、来月以降は、自民党総裁選や11月の米国大統領選挙など、政治的話題に事欠かない状況がしばらく続きそうですので、ウクライナ・中東情勢を含めた今後の成り行きが大いに注目されそうですね。

 

(ペンネーム:活用算方)

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