アクチュアリーと恋愛(完結編)


多くの受験生は20代から30代と結婚適齢期を受験生活に費やします。周りが飲み会だデートだコミケだと楽しんでいる中、数式の展開に命をかける不条理さを感じる受験生は少なくないはずです。

ただし、個人的な失敗の経験から言えることは、受験生の間はなるべく恋愛を控えるのが望ましいです。今は結婚平均年齢も上がっていますし、試験は早めに目途をつけないと、どっちつかずになってしまいます。仕事を頑張って、試験勉強を頑張って、恋愛も頑張るというのはオールドタイプの人には無理ですし、とりあえず恋愛は後回しにしましょう。

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では、2次試験に合格した、試験の目途が立ったという若い男性に向けた、おじさんからの恋愛アドバイスを少し。

私が若い時に愛読した「Bバージン」という漫画にも書かれていますが、女性は男性を5つの視点で観察してパートナーを探します。それは、

    ①外見

    ②フィーリング

    ③価値観

    ④包容力

    ⑤将来性

若い時はスポーツが得意な男子や、マメでノリのいい男子がモテます。要は①と②の要素に重点が置かれます。しかし女性も現金なもので、歳が上がって適齢期になると、③~⑤の比重が高くなります。特に⑤については審査基準が非常にシビアになります。「将来ロックスターになりてぇ」と夢を語っても、現実志向の女性には相手にされません。

ところが、保険会社をはじめとして金融機関に勤めていれば、多くの女性はアクチュアリーの存在を知っていますので、コロナ渦で目に見えて不況が押し寄せてきている昨今においては、⑤に関する評価は目に見えて高くなっています。

ただし、気を付けないといけないのは、①~⑤それぞれに最低基準店が存在することです。例えば生理的に嫌悪感があるルックスであれば、②~⑤の合計点数が極めて高くても無理です。つまり、足切り点があるアクチュアリー試験と同じですね。

あと重要なのは、実際に女性とデートするようになってから結婚に至るまでの試用期間です。
最近では実際に同棲して、相性を確認するカップルも増えていますが、普通は何回かのデートを重ねて、結婚後の数十年の共同生活を耐えられるかの確認作業を行います。ここでも理系の人、とりわけアクチュアリーによくあるのですが、何でも正直に話すことは決して美徳ではありません。
いずれわかる重要な事柄(宗教や家族の犯罪歴等)はもちろん話しておくべきですが、つまらない本音を話したばかりに破綻したケースを数多く知っています。例えば、「君と付き合えたから、もう風俗に金を払う必要がなくなった」とか。嘘くさいかもしれませんが、これは実話です。「そんなアホなこと言うかよ~」と思うかもしれませんが、デートで舞い上がって何十時間も共に過ごすと、つい気が緩んで本音が出てしまうのが男の性。デートは楽しむものでは無く、あくまでも試用期間だと割り切って考え、細心の注意を払いましょう。

若い時代を恋愛ではなく勉強に捧げてきたことで、女性が喜ぶような振る舞い(小粋なトーク、重いかばんを持ってあげたり、さりげなく花をプレゼントしたりとか)は苦手かもしれませんが、無理して苦手分野に取り組んでも痛々しい結果が待っています。自分のできる範囲で頑張りましょう。もちろんデート中に延々とフェルマーの最終定理や超ひも理論を語ることは止めましょう。
ここだけの話ですが、喜ぶ女性はいません。もちろん上司の悪口をぶちまけて喜ぶ女性もいません。
まずはイエスキリストの気持ちになって、女性の悩みや愚痴をひたすら聞いてあげ、それに対して適当な相槌が打てれば大丈夫です。大丈夫、女性はつまらない答えを求めているのではなく、ただ話を聞いてもらって共感して欲しい時もあるのですから。

(猫太郎)

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